4章
ウズンギョル 静かな湖畔の山の上から
(3/3)
宿についてとりあえず寝る。
18時間+2時間のバスの旅は初めてで、意外と堪えたし、なにより寒い。
8月だけどヒーターをつけて、フル装備に着込み昼寝。
起きてフロントでパスポートを返してもらったら、宿のお兄ちゃんと生年月日が丸々同じでお祭り騒ぎになる。
顔もなんか似てるって言われたけど・・・
トルコ人と日本人だぞ!?
でも安くしてくれた店番の女の子にボディタッチをされたから、
軽く惚れた
。
トルコ人は美人が多いのです。ならしょうがない。
というわけで、ウズンギョル散策開始。
とりあえず、具合が悪いから野菜を取ろうと思ったら、すぐそばにとうもろこし売りの屋台が。
トルコは結構どこでもとうもろこし売りの屋台があるんだけど、なんかパサパサしてる。
日本みたいにプリプリのを想像して食べると、はずれに感じます。
具合が悪いからいつもの味に近づけるため、持ってきたしょうゆをかけて食べる。
う〜ん。うまくもまずくもない。
とうもろこしフューチャリングしょうゆだな
。
さて、そろそろ歩き回ろうかな、と思ってたら、いきなり雨が降ってきた。
なるほど、これは今日は寝ろってことだな。
その日は結局とうもろこしだけ食べて部屋に戻りました。
めっちゃよく寝れて、翌日は5時ごろに起きたため、朝の散歩。
湖畔の早朝は静かでとてもすがすがしい。
湖の反対側まで歩いて、山に続く舗装されていない道を中腹まで登る。
いやー、ここは空気がうまいね!曇ってたのが残念だったけど、穏やかなところでした。
ざっと湖を1周歩いて宿に戻って、洗濯物が乾いていなくて、テンションが下がって、朝ごはん。
宿を出て、湖の反対側のバス停までまた歩いていたら、なんだか子供達が声をかけてきました。
「コニチワ!コニチワ!」
「おー、こんにちわー!」
「コニチワ!コニチワ!」
「こんにちわ!グッドジャパニーズ!」
ピースかぶってんぞ!
で、気づいたらなんだかたくさん子供達が集まってきて、質問攻めにあいました。
バトマンというところから2つの家族で遊びに来たっていうことらしい。
一人のまじめのそうな女の子が「学校で英語習ってるの!お話ししましょう!」って言ってきて、軽くお話。
オレ含め
ヨチヨチの英語でお話できました。
この子はがんばって英語で色々聞いてくるんだけど、まわりのやんちゃ坊主達は問答無用のトルコ語で、
ガンガン話しかけてくる。結局坊主達とはサッカーの話が通じたからよかった!
一通り自己紹介してくれたけど、
全然名前を覚えられませんでした
。
最終的にアドレスを交換したんだけど、なんかロシア語みたいな文字が入ってる!
これ送れんのかな・・・。
やっぱりトルコ人は本当に人懐っこくて、いい人ばっかです。
ピースかぶってんぞ!!
バス停でも、おじさんの息子が空手を習っているていう人と仲良くなって、話したんだけど、
オレが空手をやったことないので、何もいえません
。
バスに乗ると、オレの席におじいちゃんが!!!
おじいちゃんが二席分使っちゃってて、結局そこで、左半身だけ座った状態で出発。
失礼だけど・・・このおじいちゃんなんかくさいぞ・・・。
そんな感じで2時間。トラブゾンに戻ってきました。
やっぱ、山の上とは違ってあったかい。ていうか暑い。
体調はよくはなっていたけど、今日も夜行で15時間のバス。
体にいいものを食べておいたほうがいいな・・・。
ということで、
マックへ行きました。
まさかのジャンクフード!!
いつも食べ慣れてるものがいいかなと思って、ここでマクドナルドさんの出番。
さて、この判断は吉と出るか、凶と出るか・・・。
ちなみにマックは高かった。物価は安いのに、マックだけは日本と同じくらいの値段したような。
公園でフィレオフィッシュを食べてたら、なんか悪そうな顔した少年がこっちをみている・・・。
(マジかよ・・・。またトラブゾンで目つけられたよ・・・。)
「エクスキューズミー。名前は?」
「・・・えっと・・・(名前言っても大丈夫だよな?)。あらたっていうんだ!日本から!」
「そうか!トラブゾンへようこそ!ゆっくりしていってくれよ!」
いい人でした。
いやー、人は見かけで判断しちゃいかんね。
ちょっとこの時気づいたんだけど、人は顔で判断じゃなくて、笑顔で判断だなって思った。
悪そうな顔してるやつでも、笑顔がいい人はいい人な気がする。
オレも悪そうな顔してるってよく言われるんだけどね☆チキンなんだけどね☆
中心地からドルムシュっていうちっちゃい乗り合いバスに乗ってバスターミナルへ。
ターミナルでバスを待ってたら、向かいに座ってた家族の2歳ぐらいの子供がオレのほうへ来て、
バックにつけていた
トルコのお守りを破壊しました。
ちょ、はうあ(笑汗)!!
最初のイスタンブールで旅の安全を願って買ったお守り・・・。
ここで、まさかトルコ人のちびっこに壊されるとは・・・!!
それを見ていたおばあちゃんが、僕に栗みたいなよくわからない木の実をくれました。
ありがとう!でも・・・どうやって食べればいいんだ・・・!!!
食べ方を体で教えてもらい(ボディーランゲージで)、食べてみるとなかなかおいしかった。
どうみても、さっき家の庭で取ってきたよー、的なものでしたが、なかなかはまりました。
もらったお返しにと思ってメモ帳を切って、折鶴を折りました。
僕は満面の笑みで、
「ディスイズ、ジャパニーズテクノロジー!!HAHAHA!!」
と言って折鶴を赤ちゃんにあげました。
鶴を折るのに20分かかったのは秘密。
バスは1時間ほど遅れて到着。
・・・このバス・・・ちっちゃ!!
しかもなんかぼろいぞ!!大丈夫かよ・・・。
これから初めて陸路で国境越えるっていうのに・・・。
いざ、戦争中の国、グルジアへ。
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