3章 カッパドキア 世界の果てか始まりか(2/4)




「今日の夜、飲み放題食べ放題のパーティがあるんだけどどう?行かない?」


「絶対行ったほうがいいぜ!なんてたって飲み放題でしかもトルコの伝統のダンスとかもあるんだ!」


「そうなんだ!トルコのベリーダンスって知ってるだろ?他にも色々あるんだ!」


「ベリーダンスは見とかなきゃダメだぜ・・・グヘヘ。女が腰クネクネするあのダンスだぜ・・・グヘヘ。」


「色んなトルコのダンス見ながら、飲み放題食べ放題で60リラ!絶対行くべきだぜ!」



とガイドのエフェと運転手に誘われました。

そういうのは少し見てみたいなーと思ってたから、60リラの価格に少し迷いながらも快諾。

言っとくけど、ベリーダンスに惹かれたんじゃないからね!トルコの伝統に惹かれたんじゃないからね!

同じ宿のイタリアーノ、セジョンとアンドレアと20時に来た迎えの車に乗り込む。



僕のイメージでは、普通の日本みたいな居酒屋の真ん中に、少しダンスステージみたいのが付いてる感じかな、と思ってた。
それで、エフェ達が迎えに来てくれて、気さくにくだらない話ししながら酒を交わし、ダンスを見る。


・・・あれおかしいな?なんだか強そうな、VIP的な車が来ちゃったぞ?


高級そうな服着たイケイケな兄ちゃんが運転してるぞ。
自分でドア開けなくていいの?開けてくれんの?あ!大音量で音楽だね!ズンズンいってる!
車の中がなんかキラキラしてるな。なにこれ?ちっちゃいシャンデリア?



そんな感じの細長い、赤や白のライトが車内でキラキラしてる車が来て、
中では先に乗ってた綺麗に着飾った女の子達がキャッキャッしてました。




ああ、オレこういうの見たことあるぞ。
ハリウッドのセレブとかがスキャンダル写真撮られてるとき、こういうところだった。


さすがにハリウッド程の高級感はないものの、半袖短パンサンダルでその車に乗り込んだ僕には会心の一撃だった。




そんなわけで、半袖短パンの僕はマッハでバックに入っていた上着を着て、
到着したところからはスーツのお兄さんが席まで案内してくださいました。


ちなみにこのお食事会、名を「turkish night(トルコの夜)」という。
なんだこのいかがわしい名前の雰囲気は!!







案内された席はなんと女の子達4人組の隣。
お話しができたセジョンとアンドレアとは席を離されてしまい、またもや一人。

昼ごはん同様、オーストラリアのオシャレな女の子4人組、フューチャリングオレ!!



またもや彼女達は、合コンで盛り上がっていない男の子の相手をするように
オレとお話しをしようと試みてくれた。 気使わせてごめんね・・・。オレサンダルなのに・・・。




机の上に色んなオシャレな料理があって、それを席のみんなで食べ放題ってことで、
さらにワインも赤と白があって、なくなったら頼めば無限に出てくる出てくる。

ビールは、指を鳴らしたら現れそうな雰囲気のスーツのお兄さんに頼んで、毎回グラスでもってきてもらう。





完全にアウェイ!!

少なくとも一人で来るところではない!!!最初からピンチ!!!






 

こんな感じに、スカートを履いたおじさんがクルクル回ったり、ヤッホヤッホ歌ったりするダンスとか
色んなトルコの地方のダンスを見ながらお酒を嗜むわけです。



オレはビールをグッとやりにきたはずなのに、グラスで嗜むというハイレベルな行為をしなければならなかったのです。



そして最後はお待ちかね!数々の男達にオススメされてきたベリーダンス!
もう言っちゃうけどエロいダンス!!





なんだか上から変なのが降りてきたぞ!

見よこのいかがわしい雰囲気!!






期待させておいてすいませんが、腰を振るスピードが早すぎて写真がぶれてしまい、ろくな写真がありません。





そしてこの後、ダンサーがテーブルからお客さんを連れて行き、一緒にステージで踊るという、
日本人にとっては最も恐れる事態になりました。



もちろん呼ばれるお客さんは全て男性というお約束のパターンで、うちのテーブルからは友人セジョンが狩り出され、
前に出た男性達は、みんなが見ている中で、彼女にもてあそばれなければなりません。




もてあそばれる国際交流



ちなみにこの後、ダンサーの隣の東洋人が目にも止まらぬ速さで腰を振りながら会場を練り歩き、歓声が上がります。






そしてこの後、会場の全ての人間が狩り出され、みんなで踊らされることになります。




客から選ばれた王女様役みたいな女の子(オレの隣の女の子が選ばれた)が真ん中にいて、その周りをみんなで囲み
客から選ばれた彼女に求愛する役の男性をみんなで見守りながら踊るという事態になってしまいました。




一人で来たオレ、超さみしい。





さらにテンションが上がった一同(一部除く)は、みんなで前の人の肩に手を乗せ、踊りながら外へ!

そこにはキャンプファイヤーがあり、またみんなで囲みながら、踊る踊る。



男性は女性を誘い、楽しくダンスを踊っている。






オレもうマジどうしよ。







そこでアンドレアに会うことができ、彼も恥ずかしいのか、その空気になじめないらしく、二人で愛想笑い。

二人で肩をすくめながら、「まいったね。HAHAHA…」みたいな顔をしながら、






「テンション低めのイタリア人もいるんだ!」


と、ものすごくびっくりした。
















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