1章 イスタンブール 人の背に(1/3)






早朝5:00。



硬いアルミのベンチで掃除のおっちゃん数人に起こされる。

「ここのベンチどかして掃除すっからちょっとどいてくんね?」


「お、おうよ。」



ベンチはどかされ、戦車みたいな巨大な掃除機が通っていく。





さすが、海外。

どんどん人を起こして掃除していく。


気づいてみればどうやら空港の業務はもう始まってるらしい。
人が集まりはじめ、だんだんにぎわってきた!




でも眠いからまだオレは寝るぜ!






7:00前。


どうも腰が痛くて起きる。


さてそろそろ今回の旅を始めよう。



空港の地下にあるハフィフメトロ(半地下鉄)に乗り、街へ!


メトロの中



いざ、イスタンブール!!



メトロからトラム(路面電車)に乗り換え。



この写真は乗り換えの駅からの朝焼けです。

旅の始まりって感じで感無量。




最初の目的地、イスタンブール。

そしてそのスルタンアフメット地区。

ここに安宿街があるから、さっさと宿をとって、荷物を降ろしたい。






と思って歩いてたら、噂のブルーモスクが!!





思ってたよりもかっこいいぞ!!



正直、あんまり期待はしてなかったんだけど、目の当たりにしてみるとかっこいい!



こいつに刺激されてしまい、美術だけどんなにがんばっても、どうしても成績が悪かった
僕が、ふと思いついて絵なんか描いてみてしまった。








んー。なんだか思ってたよりうまいぞオレ。




そんなことをしているうちに朝の街が動き出したので、宿探しへ。



実は海外でいきなり宿を取るのは今回が初めて。
部屋見せてもらって交渉して…とかなんとなくはわかっていたもののやっぱり初めては緊張します。


どうにもチキンな僕は、ビビりながら安宿街をフラフラし、意を決して1軒目に突入!




「え、エクスキューズみー・・・?」



「ハーイ!!おー、日本人か?部屋だろ?見せてやるからついてこいよ!」





言われるがまま部屋を見せられる。
結構広くて、きれいとは言えないけど、汚いってわけでもない。
トイレも風呂もある。
泊まるには問題はなさそう。


「んー、結構いいね!ここにしようかなー。いくら?」



「1泊30ユーロだけど、2泊で45ユーロでいいぜ!」


・・・これ安いんじゃね?

てことでいきなり即決!

眠くて休みたかったし、早く荷物降ろしたかったし、
なによりビビってて断れる勇気もなかったので、その場でチェックイン。







昼になって、活動開始!

まずはアヤ・ソフィアへ。

中は少し工事してたけど、見渡す限りのアラビア文字。
そして有名なモザイク画。


やっと本当に異国にきたんだなーと実感。

それを見に来てるいろんな人もおもしろかった!

イスラム教徒でも、全身黒く覆ってる女性、
顔は出してオシャレに体を包む女性、
ショートパンツのイスラム教徒。

それに、東洋人、ヨーロッパ人、アフリカ人。




あぁーこりゃ東京じゃ見れないなー。




「エクスキューズミー!!!!!!!!!」


「イ、イエス・・・?」


「オレと一緒に写真とってくんないか?!!!!!!」


「お、オーケー・・・」

カシャ

「ありがとうな!!!!!!!じゃあな!!!!!!!」




なんていきなり観光客に声をかけられてよくわからないまま一緒に写真撮ったり。





その次は地下宮殿へ行き、 地下宮殿のなんだかひんやりとした荘厳さに触れ、
メドゥーサの 2体の顔を見て、次はブルーモスクの中へ!







いやー、なんかブルーモスク内部は違ったね。



ここは今でも巡礼者がたくさん訪れる場所なわけで、
オレなんか異教徒なわけだから。




中で腰を下ろして、ブワーッと宗教ってものを感じてみたけど、
やっぱこりゃすごいとこなんだなー。


「迷い込んだ」って表現が本当に当てはまる感じだった。






遠くからここに来て祈ってる人がたくさんいる中で、
興味本位で入ってきちゃったわけだから。





んー、でもやっぱり見てみたかったものだから来たんだよな。













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