5章 トビリシ  傷跡の街、灰色 (1/4)








グルジア共和国。



旧ソビエト連邦。



外務省の渡航情報では国の半分の地域にはレベルMAXのレベル4=退避勧告が出ていた。


その他の地域は全てレベル2「渡航の是非を検討してください」


旅人ににも「あー、あっちはちょっと難易度高いと思うよー」と言われた。


第三次世界大戦が始まるとしたら、グルジアとロシアからではないかとも言われている。


現在北部地域では自治共和国との内戦、ロシアとのにらみ合いが続いている。
























来ちゃった♪


※みなさんは渡航情報をよく確認して旅行しましょう!




危ないだろうとは思ってたけど、ちょっと来たかったから来ちゃった!!











というわけで、トルコからバスの旅は続く。

道にある店の看板はグルジア語で、日本人からしたらもう文字には見えない。





めちゃくちゃなバスは深夜1時半頃にガソリンスタンドを叩き起こし給油して、深夜のグルジアを走る。




現在いるところは、アジャリア自治共和国というグルジアの中にある共和国。
ここは比較的、グルジアとは仲がよく、問題はないと思われる自治共和国です。


北には、アブハジア自治共和国南オセチア共和国自称独立国家&実質ロシア領
更に北には、ロシアのチェチェン共和国北オセチア共和国



世界情勢で名前を連ねるものばかり!!





まあまあ、今いるところは大丈夫なはずだ・・・。レベル2ぐらいなら・・・。


しかし、バスから見える街には、茨城のヤンキーよりも怖そうな集団がたまってた。

おいおいマジかよ・・・。今深夜3時過ぎだぜ・・・。ここだけ世紀末かよ・・・





バスの姉ちゃん達が携帯電話で音楽をガンガン鳴らしながら歌っているのをよそに、なんとか睡眠。





あまり寝れずに朝起きると、一面は草原。

羊の群れと羊飼いとか、牛の放牧のような、中世の田舎みたいな光景がありました。
「中世」ってつけるとなんでもかっこよく見える不思議。










そして朝の休憩所。一面と草原にポツンとある小さなお店。


さてさて、今はどの辺まで来たのかな?ちょっと確認してみよう。







なにこの文字☆



これが噂の(?)グルジア語・・・。エジプトの象形文字の方がまだ伝わるぞ・・・!!


読めるはずもなく、なんだか見てるだけで楽しくなってくる文字です。






ということで乗客は、ここで朝ごはんタイム。

しかし、この時僕はグルジアの通貨を持っていなかったので、メニューを見るだけ(しかし読めない)。



そしたら、あのバスの適当すぎる乗務員が僕を呼んでいる!!

されるがままに行ってみたら、なんと彼らは僕にご飯をごちそうしてくれた!!


うおー!適当なんて言ってごめんよー!何度も別のバス会社にすればよかったなんて思ってごめんよー!

あんなに睡眠妨害しといて、ご飯をおごってくれるなんて、なんてツンデレなんだ!!



彼らはどうやらグルジア語も話せるトルコ人らしく、少しトルコ語で挨拶してみたら仲良くしてくれた。
朝ごはんも結構たくさん、というかがっつり食べさせてくれた。
これは評価アップだぜ!!



しかし、その後の道中はバスの運転がめちゃくちゃ荒いのと変なとこでゆっくり走ることに
むしゃくしゃしてしまい、僕の中でのこのバス会社の評価は結局下がった。







14,5時間バスに乗り、グルジアの首都トビリシについに到着。



ついた瞬間から、タクシーの客引きがたくさん、うおぇあーとたかってきた。

なかなかカオス・・・。すごいところに来てしまったな・・・。




バスターミナルで両替。
トルコ「リラ」から、グルジア「ラリ」になります。





グルジアはなんか怖いからあんまり長居するつもりはないので、翌日のバスを確認。


ためしに英語で話しかけてみるけど、苦笑いだけでもう英語は通じません

うっは!!困った困った!!



地球の歩き方の後ろの方に乗っているロシア語の単語でなんとか話しかけてみる。

しかし、こっちの意思は伝えられても、向こうが何言ってんのかがわからないという、想定通りのミス



まあでも雰囲気でたぶん、明日朝早いんだろうなーってことはわかった。





そこのトイレは男女共用の個室で、上と下に空間が空いてて顔がギリギリ見える。
扉は、西部劇の酒屋みたいなギッタンバッタン扉で、鍵はない。

扉を開けたら中ではふんばっていた男性がこっちを向いていて、思いっきり頭に扉をぶつけてしまった。
忙しいときにごめんなさい。








その辺にいたタクシーとなんとか筆談で値段を交渉しターミナルを出発。




目的地に到着し、最初に交渉したにもかかわらず、
「さっき交渉した値段はグルジアラリじゃなくて、アメリカドルだぜ。」
なんて言い訳みたいなぼったくりをされ、納得いかなかったけどめんどくさくなったから払った。





来たる目的地とは、アゼルバイジャン共和国大使館




この先、カスピ海まで行こうと決め、カスピ海の国アゼルバイジャンに行こくためにビザを取りにきたのです!



しかし、アゼルバイジャンのビザは国境で取れるだの、取れないだの、どっかの大使館で取ろうとしても
取れなかった人がいただのと、色々情報が錯綜していて、どこで取れるのかわからなかったのです。






だから取れるのかどうかわからないけど、トビリシに大使館があるってわかったからぶっつけで来てみました!












生まれて初めての大使館。生まれて初めてのビザ所得。




でも生まれて初めての大使館が、グルジアにあるアゼルバイジャンの大使館ってなんだかオシャレだよね!☆














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