6章 エレバン  世界一美女の国(3/4)








さてさて、ここで突然の旅行お役たちグッズの紹介だ!!

上記の写真を見てくれたまえ。なんと美しい洗濯物の干し方だ!!

これは廃品回収で束ねるすずらんテープのような紐を張り巡らせ、そこに洗濯物を干しているのだ。
この紐ならバックパックに入れてもかさばらないし、こんな芸術的な洗濯物が干せるのだ!!





アルメニアの写真にこんなのがあったので、ノリで書いてみました。
実際に使えるのでオススメ。

しかし、オレはなぜ好きこのんで自分のパンツを人に見せているのか。
変態か!変態なのか!!!仮に変態でも変態という名の紳士だ!!







というわけでアルメニア2日目。




朝食は、そこそこいいホテルだったためにビュッフェ。


種類はいろいろある。



これだけたくさんあったらたくさん食っておかないとな!!





まずい・・・!!










そうなのです。

ご飯が劇的にまずいのです。


パンもまずいといういうのはいったいどういうことなのか・・・。
小麦のパンなんどうろけど、なんだかやけにパサパサしてて、味も無機質な。



サラダなら大丈夫だろう!!





そう思ってサラダに助けを求めてみても、 サラダもまずい。


野菜がまずいというというのはなかなか奇跡に近いのではないか。

レタスっぽいやつ、ラディッシュっぽいやつ、ドレッシング。
どれもおいしくない。





こ、これはきつい・・・。ちょっと口直しを。


と、そこにはなんと 「Green Tea」の文字が・・・!!!


うおおおおおおお!!!
ここで緑茶があるなんて、アルメニアに緑茶があるなんて・・・。
これこそ神のおぼし召し!!!


異教徒の僕にも光を与えてくれるのか・・・。
感動して改宗しちゃう勢いだぜ・・・。























うおお!これミントティーだあああああ!!






緑茶だと思って一気に飲んだらスースーしてきた状況を考えてほしい。


僕はフーッフー、ズズズズズ・・・ぐほあああ・・・!ってなりました。


もちろんミントティーもおいしくない。スースー感がやけにすごい。

もともと、ミントは好きなはずなのにこれは全部飲めなかった。



ああ、やっぱり異教徒は助けてくれないのか・・・。なにが「改宗しちゃう」だ!!




結局、平気だったシリアルとウインナーで腹を満たし、コーヒーでなんとか絞めた朝食。




周りの客はドンドン食べてたので、どうやらアルメニアの料理は日本人に合わないらしい。



昨日の夕飯といい、朝食といい、どうもこの国ご飯は・・・。


トルコ料理はめちゃくちゃうまかった分、落差がはげしい。












さて気を取り直して。

今日は少し郊外まで足を伸ばすので、タクシーで値段を交渉。





まず目指すはズヴァルトノツという世界遺産の遺跡。



入場料は1000ドラム。1ドラム≒0.3円
ドラムって通貨がかっこいい。





ここは7世紀にあった教会の遺跡で、地震で倒壊して放置されたらしい。

ここで見つかった7世紀頃のアルメニアのアルファベットは今でもほとんど変わっていないんだって。





 
ズヴァルトノツ遺跡



 
7世紀のアルメニア文字。今でも変化はほとんどしてない。






ここはすごく壮大な教会だったらしい。


遺跡自体は結構しっかりしてるものだった。

7世紀のものが今も形としてあるんだから、大したもの。


遺跡っていっても、ただの石って言っちゃえば確かにその通りなんだけどな。

むしろその辺の石ころだって、ひょっとしたら何千年も前からあるものかもしれない。



そう考えると不思議だなー。
遺跡は、何百年前の人が造ったんだ、何百年前の人がここを触ったんだ、って考えて見る。
でも、石ころはもしかしたら、石器時代に人が使ってたものかもしれない。


でも遺跡は確実に、そこで人が暮らしていた跡。

昔の人だって、生きる死ぬについて考えたり、ふざけたり、歌ったりしたんだろうな。
同じ人間なんだからたぶん今と大して違わないことを考えていたんだろうな。



んー、なんかよくわかんないけどおもしろいな。


なんてパワーをもらったようなもらってないような気持ちになった。



当たり前だけど、いつの世も人は変わらないんじゃないかと思った。












ここに来た本当の目的は、ここから見える アララト山を見るため。

アルメニア人の富士山的なものだから、やはり見ておかないと。
しかも、アララト山は連山で、二つ連なってて、高さも5000mちょっと。

富士山の国の人としてはちょっぴり悔しい。





しかし、この日は天気はいいものの、遠くを見渡せるほどではなくて残念ながら見えなかった。
結構期待していただけに悔しいです。





アララト山(5165m) 。きれいに見えるとこう見えるらしい。
左が小アララト山(3925m)






アララト山はノアの箱舟が着陸したところとして有名。

聖書にそうかかれていて、なんでもここ最近で残骸らしきものが見つかっているらしい。

舟の形に隆起している丘も実際にある。



信じるか信じないかは自由です。



僕はUFOを3回見たことがあるので信じます。












ズヴァルトノツから出ると、来るときに乗ってきたタクシーが僕を待ってた。


ここまで来たから、帰るのにも客を乗せるというスタンスらしい。

ああ、親切だなと思ったら、行きと同じ料金とるって。

うおああああ聞いてないぜ!!!往復で5000ドラムだろ!!絶対これぼったくりだろ!!



しかし、僕は帰るわけではなく、ここからさらに離れた所に行く予定で、それを話したらつれてってくれた。
もちろん金はプラスでとられた。

うおあああ!絶対ぼったくられたぁ!!














そんなわけで複雑な心境でしたが、次にたどり着いたはエチミアジンという大聖堂。


ここは、アルメニア正教総本山で、世界遺産

総本山好きの僕にはたまらない。(総本山という単語の響きが好き)




アルメニアは世界で一番最初にキリスト教を国教にした国と書いたように、このエチミアジン大聖堂は303年創建。

街は117年に創られたっていうんだから、すごいもの。





エチミアジン大聖堂



現在の外観になったのは17世紀だけど、どうやら構造は7世紀のものらしい。



ここは世界最初の公式な教会ということで言い伝えがずっと今でも残っていて、今でも巡礼者が絶えません。

アルメニア正教はキリスト教の中でもなかなかの正統派で、世界中から人が集まるらしい。

巡礼者と観光客の違いがわからなかったけど。






そしてこの内部の奥には宝飾館があり、様々な聖遺物があります。


ノアの箱舟の残骸や、磔にしたキリストの脇を刺したというロンギヌスの槍があります。

ロンギヌスの槍には少し興奮した。
本物なら2000年前に、この槍でキリストの死を確認するために、脇を突いたものです。

果たしてこれらが本物かはわからないけど、間違いなく古いものでした。






エチミアジン内観







教会内には十字を切って祈ってる人がいました。



こういう場面に出くわすと信仰だとか宗教について少し考えます。




愛とか平和のために祈りを捧げる宗教。
それでも異教は邪なものとして排除する。 




んー、これじゃあ埒があかないよな。
みんな正しいと思っていることだから。





でも祈りを捧げる人の姿はとてもまっすぐで、僕は好きです。

根拠はないけど、敬虔な信仰心を持つ人は優しい人が多いと思います。



宗教観は人それぞれだけど、とても難しいです。特に日本人には薄い感情だから。

特にキリスト教とイスラム教が接した国はほとんど戦争をしているんですよね。




んー。難しい。


答えなんてないものはいくらでもありそうです。


















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